歯の予防
歯の予防
よく歯の予防(予防歯科)などという言葉を耳にしますよね。 むし歯や歯周病などの症状が出てから歯科医院へ行き治療するのではなく「痛くなる前に予防する」という考え方です。 おいしく食事をとること、正しく発音すること、ご自身の健康において歯の予防は必要不可欠なものだと思います。 また長期的な目線で見ていくとお財布にも優しいです。 歯の予防を行うことは、患者様にとって健やかな毎日を過ごすのになくてはならないものだと思いませんか?
歯の予防は『むし歯予防』と『歯周病予防』と大きく2つに分かれます。 むし歯は歯に起こる病気のこと、歯周病は歯茎や歯を支える骨に起こる病気なので2つは全く違う病気です。 また、歯のケア方法もご自身で行う「セルフケア」と歯科医院の専門家が行う「プロフェッショナルケア」とアプローチの仕方が少し変わってきます。
セルフケア
むし歯予防
歯周病予防
プロフェッショナルケア
むし歯予防
歯周病予防
フッ化物配合の歯磨剤
セルフケアで使用できるフッ素配合の歯磨剤の濃度は、1,500ppmF以下に定められています。1,450ppmF・950ppmFの製品が多く販売されており、子供向けに500ppmFの製品も販売されています。基本的には濃度が高いものの方がむし歯の予防効果が高いといわれています。また、プロフェッショナルケアの歯科医院で行うフッ化物塗布の濃度は9000ppmFになるのでより予防効果は高くなります。一般的には3ヶ月~4ヶ月に1回の塗布をおすすめしておりますが、皆さんの口腔内はすべて一緒とは限りません。それも含めお話しできたらと思います。
フッ化物洗口
永久歯のむし歯予防を目的にフッ化物が配合された洗口液を1分間ぶくぶくうがいする方法です。 ブクブクうがいができるようになる4歳ぐらいからの使用をおすすめしています。 学生時代は日々の生活や習い事など忙しいかと思います。そこに子供が『なんか歯が痛いー』と歯科医院に足を運ぶというのはなかなか大変かと思います。
このフッ化物の応用については、年齢やむし歯のリスクが高い人、低い人によって歯磨剤の種類や使用するものが変わってきますので是非相談してみてください。
毎日のブラッシングによるむし歯予防効果
今日ほとんどの人が歯を磨く習慣を身につけていると思います。しかし、本人の努力では歯ブラシの届かないところからのむし歯の発生を防ぐことは困難です。奥歯の噛み合わせの溝や歯と歯の間の汚れをセルフケアで毎日完全に除去すること、は歯科医療従事者の私たちでもなかなか難しいです。 また磨いている=汚れが取れているとは限りません。 一人ひとりお口の中は違いますし、磨き残しや磨き方の癖などもあると思いますので、一度自分の歯磨きは当たっているのか、”最適な歯磨き”ができているのか、当院で確認してみるのは、いがかでしょうか!? 皆さん一人ひとりに合ったブラッシング方法や歯ブラシ選びなどのご提案ができればと思います。
砂糖の適正摂取
砂糖はむし歯のリスク・ファクターのひとつであり、摂取方法によってむし歯の発症に影響を与えます。むし歯予防には、甘味(砂糖)摂取の総量を減らすこと、およびその摂取回数を減らすことは効果的です。 また、砂糖にかわる甘味料の利用は、むし歯の発症を抑えることがわかっています。代表例としてはキシリトールなどがあります。砂糖のように甘いのにむし歯菌のエサにならない成分や抗菌作用などがあります。最近はキシリトール入りのお菓子もあるので、そちらを代用するなどをしてうまく砂糖と付き合ってもらうのもいいかもしれませんね。
フッ化物歯面塗布
プロフェッショナルケアの歯科医院で行うフッ化物塗布の濃度は9,000ppmFになるのでより予防効果は高くなります。一般的には3ヶ月~4ヶ月に1回の塗布をおすすめしておりますが、皆さんの口腔内はすべて一緒とは限りません。それも含めお話しできたらと思います。
シーラント
シーラントは、奥歯の噛み合う面の溝をフッ素が含まれている樹脂の材料で埋めることをいいます。特に6歳臼歯や生えたの歯に行うことが多いです。理由としては生えたての歯はとても噛み合う面の溝が細かく食べ物の残りカスやプラークが付着しやすいためむし歯になりやすいです。その部分をシーラントで物理的に埋めてしまうことでむし歯予防効果があります。 しかし、シーラントも永久的なものではありません。穴をあけて埋めているわけではないでの、食事や何かの拍子で外れることもありますので、そのメリット、デメリットもご相談させていただけたらと思います。